普門軒の禅のミカタ

普門軒のブログ:毎週月・金に更新、できれば・・・

信心銘の話〈その15〉

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心を見失うから寂と乱の対立を生み出すが、気づけば何の良し悪しもない。およそ対立なるものは、わけもなくこちらが物をはかるからである。夢と幻想と空虚な華を、どうしてわざわざ掴もうとするのか。手に入れるとか失うとか、正しいとか正しくないとかいうことは、一挙にさっぱり手放すことだ。

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信心銘の話〈その14〉

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六官の対象に逆らわなければ、元々ブッダの悟りと変わりないのだ。智者はことさら何もしない、愚者は自分の縄で自分を縛っている。存在はおよそ変わったものなぞないのに、人は訳もなくっつきたがる。自分の心で自分を使うことは、とんでもない間違いではないのか。

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信心銘の話〈その13〉

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本性のままで大道と一致し、ゆらりゆらりとのんびり歩いて何の悩みもなくなる。心を一つの対象にくくりつけると真理にはぐれ、心が沈みこんで自由を得ぬ。自由を得ぬから精神をすり減らすのである。どうして道に遠ざかったり、近づいたりする必要があろうか。同じ一つの乗り物を手に入れたいと思うなら、六官の対象に逆らってはいけない。

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ホーホケキョ

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今日、鶯の鳴き声を聞きました。今年の初鳴きです。

世の中は武漢ウィルスでゴタゴタしております。みなさん体調の方はいかがですか。てれびやいんたーねっとでは、連日に渡り、今日は何人感染したとか、あの国の状況はどうだとか、そんな情報が飛び交っております。私ももちろんそうですが、そんなこと気にしてしまい、とらわれてしまう。

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信心銘の話〈その12〉

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本性のままで大道と一致し、ゆらりゆらりとのんびり歩いて何の悩みもなくなる。心を一つの対象にくくりつけると真理にはぐれ、心が沈みこんで自由を得ぬ。自由を得ぬから精神をすり減らすのである。どうして道に遠ざかったり、近づいたりする必要があろうか。同じ一つの乗り物を手に入れたいと思うなら、六官の対象に逆らってはいけない。

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信心銘の話〈その11〉

f:id:fumonken:20200228062648j:plain大道はそれ自体が広々としていて、歩きやすいとか歩きにくいとか言うことがない。考えの小さい人は小さいことを心配して、道を急げば急ぐほど、いよいよ道が遠くなる。物にとらわれると尺度を失い、きっと間違った道に入り込むものだ。手を離せば、元々自然で、道そのものは行くこともとどまることもない。

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信心銘の話〈その10〉

f:id:fumonken:20200119071909j:plain主観は客体が消えるとともに消え、客体は主幹が亡くなるのに伴ってなくなる。客体は主観に対して客体であり、主観は客体に対して主観である。両者の区別を知りたければ、もともと同一の空だと知れ。同一の空がそのまま二つの部分と変わらず、あまねく無数のすがたを包んでいる。精緻と粗雑の差もないのに、どうして一方だけの片よりが認められようか。

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思想を持て

f:id:fumonken:20200110090313j:plainあけましておめでとうございます。今年の初めのブログです。何かを書こうと思ってたのですが、私の人生もすでに半分を折り返している身です。はやりこの世の中のためのことを書くべきと思います。

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