教え
本当の道は、難しいことがない。取捨選択さえしなければよいのだ。
これからしばらくの間、〈三祖僧璨鑑智禅師(そうさんかんちぜんじ)〉の書かれた『信心銘(しんじんめい)』についてお話しいたします。〈初祖菩提達磨大師(だるまだいし)〉、2代目が〈二祖慧可大祖禅師(えかだいそぜんじ)〉、そして3代目が〈三祖僧…
生まれる前の私たち、生まれてきた私たち、生まれたからの私たち、そして次の私たちについてお釈迦様が説かれた教えが〈十二縁起〉です。
臨済宗の禅は、〈看話禅(かんなぜん)〉と言われており、禅宗における坐禅修行の一つです。看話禅は〈公案(こうあん)〉と言われるいわゆる禅問答を重視し、公案を研究し理解することで〈大悟(悟り)〉に至ろうとする禅のことです。
禅の目的は、仏としての本質・能力を自覚して、本来の自分に戻れ。その方法は、あれこれ考えず自分の心にそのまま向かえばいい。
自分の心にそのまま向かえ。方法論は分かった。その時に注意すべき事はないか。その注意事項が〈教外別伝(きょうげべつでん)〉です。
〈見性成仏〉は禅の目標だとお話ししました。禅の向かわんとするところです。それでは、どう戻ればいいのか、その方法というのが〈直指人心(じきしにんしん)〉です。
四聖句の最後〈見性成仏(けんしょうじょうぶつ)〉は禅の目標にあたり、もっとも重要な句です〈仏〉とは目覚めた人、真理を悟った人という意味です。
禅を開かれた〈菩提達磨大師(ぼだいだるまたいし)〉が唱えられた4つの根本的思想があります。それが〈不立文字〉〈教化別伝〉〈直指人心〉〈見性成仏〉です。
「禅」の源流をたどると古代インドにさかのぼります。行動と心を調え、煩悩を断ち、悟りを開く修行が行われてきたのです。この方法を「ディヤーナ」(瞑想)と言いました。