普門軒の禅のミカタ

なぜ禅は世界から注目されているのか【月・金の朝更新】

自ずからと自ら

f:id:fumonken:20191220054416j:plainみなさんは、「自ずから」と「自ら」の訓読みの違いを知っていますか。もともと「自」と言う字は、鼻の形を形取った字です。鼻を指して自分を示すところから、転じて自己の意味となったようです。

そのままということ

己のままと身のまま

この「自」という字ですが。音読みでは「じ」と読みますが、訓読みでは、「おのづから」と「みづから」と読みます。二つの読み方があります。どちらも似ているようで、なんとなく違うような気もします。なぜ私たちの祖先は自分を表す「自」という自に二つの訓読み、つまり二つの意味見いだしたのでしょうか。

実は訓読みの語源をたどると、「己(おの)+づから」と「身(み)+づから」からきていというのです。

「づから」とは「つ+から」で、「つ」とは「の」の意味です。例えば、目の毛で「まつげ」。沖の海底を「沖つ白玉」といったりしますが、その「の」という意味になります。 「から」はそのままの意味での「まま」です。

ゆえに「己づから」は「己のまま」となり、「身づから」は「身のまま」という意味になる。 己と身の違いが「自づから」と「自ら」の違いといえる。

実はこの「自ずから」と「自ら」が仏教のミカタを取り入れた訓読みと言えるのです。その理由は・・・