5月に入り、ロンドンの知人からオンラインで坐禅会が出来ないだろうかという提案をいただきました。
始めてみるといいものです
オンラインだからできること
今や多くの方々がご承知の事と思いますが、このコロナ禍において、生活変化の代表例がインターネットを利用したオンライン○○です。日本時間の毎週土曜日の朝、ロンドン時間の金曜日の夜、二時間にわたりオンラインで坐禅と法話をしております。
坐禅の時間はただ、普門軒の庭を画面に映しているだけです。
私にとっては坐っている時間は、薄暗い情景に朝日がともり始める庭を全面に目にすることできるのでが、参加者の方にとってはパソコンの画面は小さいですからこのようにいきません。
しかし、皆さんの反応は、早朝のいろいろな鳥たちの声にみなさん感動されています。視覚による感覚は小さいのですが、その分、聴覚による感覚が大きくなっているのです。
ですから、坐禅の終わった後の茶礼は、今日はいつもより鳥がたくさん鳴いているとか、雨の音が聞こえるとか、その日の普門軒の朝の音から始まります。
参加者の質問をテーマにした禅や仏教の話
その茶礼ですが、一時間の坐禅の後、事前にいただいた質問に答えする形で法話をしております。 これまでに「禅では、悲しみとどう向き合ったらいいのか」「初心とはどういうものなのか」「禅と食事について話してほしい」「禅にとって布施とはなんですか」などの質問を、ホワイトボードなどを使ってお話をさせてもらっています。
参加者の方々にとっても、直接、日本人のお坊さんに聞けるということをうれしく思っていただいております。またオンラインですから、遠くの人にも気軽に参加していただき、継続率も通いよりはいいようです。
毎回とても興味深い、心を着く質問で、一週間に一度、話をまとめていくことが非常に大変です。でもやりがいがあります。参加者のみなさんのおかげで、私自身、禅僧としてのありように気づかせていただけたことを深く感謝していおります。
このコロナ禍の中、世の中はずいぶん変わっていってしまう思われます。しかし、みんなの役に立ちたい、人と結びつきを大切にしたいという思いや、その思いを感動できる私たちの心根は、そんな簡単に変わることはないと思います。
今日も普門軒ではウグイスがいつもと変わることなく鳴いています。(終)