普門軒の禅のミカタ

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普門軒は寶暦元年に開かれた臨済宗のお寺です

f:id:fumonken:20191012144509j:plain普門軒には残念ながら古文書などは一切残っておりません。ただ、昭和5年の移転の際に府庁に提出した書類に由緒などが書きまとめられています。

 普門軒について

一、名称

臨済宗國泰寺派普門軒・・・普門軒は普門寺でも普門院でも普門庵でもなく「普門軒」というとても珍しい寺号です。令和の現在、臨済宗には「軒」の寺号をもつお寺は全国でも10ヶ寺しかなく、そのうち住職がいるのは普門軒ともう1ヶ寺だけです。

つまり「軒」という寺号は小さなお寺を意味します。小さいお寺で会ったが故にこれまで歴史上は存在していた「軒」の寺も、時代を経て廃寺になっていったと思います。そういう意味では「普門軒」は非常に貴重なお寺です。

また普門とは観音様の別称で、観音様は普く門を開いて衆生の声をお聞きくださることから由来しております。

一、本尊

子安十一面観世音菩薩・・・子安観音様は安産や幼児の成長を守護するという観世音菩薩と言われています。普門軒の子安観音様は、十一面観世音菩薩です。お寺の本尊様としては八十センチほどで小さく、まさに子供のような観音様です。

その観音様を本尊としていただいておりますので、普門軒という寺号になります。

一、由緒

普門軒は越中(富山県)、國泰寺開山惠日聖光國師参内の節、足滞の地に開かれました。是より後、破却、焼失により、一度廃寺となりました。その後、参内不都合の趣により惠日聖光國師の法系である江戸下谷江光寺の中興の珠山惠明和尚により、寶暦元年(1751)に再建され、普門軒の開祖となっております。

もともと京都の西陣と呼ばれる地域にあったのですが、昭和5年に現在の地に移転しました。

私は十四世の住職となります。