普門軒の禅のミカタ

普門軒のブログ:毎週月・金に更新、できれば・・・

檀家さん?菩提寺?どういう意味なんだろう・・・

〈檀家(だんか)〉とは、お寺に墓地をおかれている家、また仏事を特定のお寺にお願いしている家を言います。

また、そのお寺を〈檀家寺(だんかでら)〉または〈菩提寺(ぼだいじ)〉と呼びます。お寺はその運営形態、によって大きく3つに分けられるでしょう。

3つのお寺

1.誰もが訪れる観光寺

観光客や修学旅行生など観光を目的として、誰でも訪れることができるお寺です。観光寺は主に拝観料で成り立っています。

2.信仰の対象としての信者寺

〈祈祷(きとう)〉や、お参り、修行体験など、信仰を目的として、個人単位で訪れることができるお寺です。信者寺は主に祈祷料やお賽銭、体験費用、お守り、おみくじなどのお布施で成り立っているます。

3.ご先祖様が眠る菩提寺

葬祭供養や法事供養、お墓参りなど先祖供養を目的として訪れるのお寺です。菩提寺の特徴は家単位でお寺と関係を持っていることです。菩提寺は、葬祭供養や法事、お墓参りの際の財施、また墓地管理費、護寺会費などによって護持されています。
 

普門軒は菩提寺

普門軒はいわゆる一般のお寺ですから、菩提寺です。葬祭供養、年忌法事、お盆やお彼岸のお参りを通じて、檀家の皆様と関係をいただいております。そのおかげでお寺の建物の修繕や境内の維持、私たちお寺に住むものの生活も支えていただいています。

また同時に、坐禅のために訪れたり、学生さんが居候として住んだり、お坊さんになりたい若者が修行をしたりすることもできるので、そういう意味では修行寺の側面もあります。

檀家様とお寺との関係は〈日本仏教〉独特の制度です。他の仏教国では、観光寺か修行寺の大きく二つに分けられると思います。