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お経の話2 『経』について

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経典の種類には大きく『経』『律』『論』の三種類ございます。『経(きょう)』はお釈迦様の教えをまとめたもの。『律(りつ)』は仏教徒としての行動規範をまとめたもの。『論(ろん)』は経や律を研究して注釈をまとめたもの・・・。

お経? 経典? それとも仏典?

仏典の『経』について

仏典の種類には大きく『経』『律』『論』の三種類ございます。

『経(きょう:スートラ)』は、お釈迦様の教えをまとめたもの。
『律(りつ:ヴィナヤ)』は、仏教徒としての行動規範をまとめたもの。
『論(ろん:アビダンマ)』は、経や律を研究、注釈をまとめたもの。

仏典とはお釈迦様の教えやエピソード、研究などに関する書物の総称

『経(スートラ)』のお話の前に言葉の定義からお話しします。私たちは普段お唱えするお経を「お経」と呼んでおられると思います。もちろん正しい使い方です。しかしもう少し丁寧に申し上げますと「仏典」というのです。

「仏典」の「典」とは書物の意味です。法律の書物は「法典」、辞書の書物は「辞典」、音楽の書物は「音楽」と申しますよね。ですから仏典とは仏教に関する書物を意味します。お経はその数ある仏典の一つなのです。ではなぜ、お経と仏典を言い分けるのかと申しますと、それは上記に示したとおり、仏典は大きく3つの種類で構成されております。『経』はその1つです。

前回のブログで申し上げたとおりです。では『経』はお釈迦様が直接お話しされた事柄や、お釈迦様にまつわるエピソードなどをまとめた書物、書き記した本のことなのです。ですから他の『律』や『論』よりも、自然、中心になっていきます。それで、私たちは仏典というと『経』つまり、「お経」という言葉を使うようになってのです。「経典」と言えばもう少し神々しいい回しになりますが、「お経」と同様の意味です。

まとめると「経」の指す日本語の意味は

広義の意味で「お経」=「経典」=「仏典」
狭義の意味で『経(スートラ)』=「経典」


といえるのではないでしょうか。ここでは、狭義の意味を説明しておりますので、いわゆる「お経」のことは「仏典」と申し上げることにします。

仏典の『経』について

仏典の『経』の中で、日本人には最も身近な書物は「般若心経」ですよね。「般若心経」ので経名(『経』の題名と言うことで「経名」と言います)の最後には「経」という字がついています。これは仏典の中の『経』に属する書物なのです。ほかにも「法華経」や「金剛経」「法句経」「観音経」など数多くの『経』がございます。

いずれにしてもこの『経』が仏典の中心になります。次回は『律(りつ:ヴィナヤ)』についてお話しします。