普門軒の禅のミカタ

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あるものを食べることが禅の食事の基本

f:id:fumonken:20190906145019j:plain禅の食生活の基本は「あるものを食べる」ということでしょうか。季節の物を食べるというのはもちろんですが、いただいたものを食べるというのも大切なことですね。

「あるものを食べる」ということ

何日も続く同じ献立

そんな食生活ですと、大根なら大根が、ピーマンならピーマンが何日も続くことは多々あります。メニューもそんなに変わらない日が続くこともあります。でも禅の食生活の基本が「あるものを食べる」ということですから、そうするわけです。「あるものを食べる」の反対は「食べたいものを食べる」ということです。

菜食九割のすすめ

他の宗派のお寺のことはよくわかりませんが、禅寺の食事は菜食です。よくみなさんに聞かれるのですが、菜食というとお肉を食べないことは思い浮かぶようですが、お魚もいただきません。したがって鰹だしも使えません。野菜ではどうしても油物が少ないので、大豆をよく食べます。豆腐や油揚げは禅寺の食事にとって必需品です

ただし一般の暮らしではなかなか難しいものです。私はなんでもそうですが、バランス、調和がとても大切だと思います。私はそこで「菜食九割のすすめ」をみなさんにお話ししています。 なぜ仏教は菜食なのか。理由は簡単にはわかりません。確かにあるのだと思いますが、私はあまり気にはしてません。でも10年近く菜食中心にした食生活にしていくとなんとなく、自分なりにその理由もわかるような気がします。

実は理由はそんなに大切ではない

しかしこれは、いま書いている「禅の暮らし」のすべてにいえることですが、理由は正直どうでもいいのです。大切なことは実践することです。実行と継続です。禅は実体験がすべてです。そうすれば理由は自ずと見えてきます。